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国内外で活躍する学園出身のダンサーが現在の状況と応援のメッセージを寄せてくれました

相澤優美 スイスジュネーブ大劇場バレエ団

 

このコロナの時期、こちらヨーロッパも劇場が閉鎖されたり、外出が制限されたりして、残念ながら今までと同じような生活、リハーサルや公演は出来なくなっています。私の所属するバレエ団は、これまで一年の半分以上、国外へのツアー公演が占めていましたが、この先の予定は全く見えない状態です…。今シーズン初めはブラジルやタイへのツアー公演、十二月にはフランスやドイツへのツアー公演が予定されていましたが全てキャンセルになってしまいました。しかし、こういう状況だからこそ、生徒のみなさんは、踊れるということ、踊る場があることを感謝して、その時その瞬間を楽しんで踊って欲しいと思います。遥かスイスの空から応援しています。

竹田仁美 NBAバレエ団プリンシパル

 

コロナの影響により当たり前であった生活が当たり前でなくなり、悔しかったり悲しかったりする思いが誰にでもあると思いますが、皆様にとって大切な方々の笑顔と健康が守られますよう心より願っております。

清水渡 ドイツエッセン州立バレエ団プリンシパル

 

私は今ドイツのエッセンで踊っています。ドイツは秋になり新型コロナの感染者が増え、9月の時点では、観客数を30%までに減らしてマスクをしながら公演を行っていましたが、コロナの第2波がかなり大きく、今年いっぱいの公演は全てキャンセルとなりました。公演は無いものの幸いにも劇場は開いているので、トレーニングとリハーサルは続けています。早くこの状況から解放されることを願います。発表会の成功と、健康と無事を祈っています。

関悠希 スロベニア国立バレエ団ソリスト

 

今年はスロベニアでもコロナが猛威を奮っており普段通りのクラスやパフォーマンスが出来ない日々が続いています。先の見えない不安や恐怖の中で芸術の役割とは…と改めて考えます。この様な時でも発表会を開催してくださる先生の勇気、ステージで踊る生徒さん、足を運んでくださるお客様がいることは、芸術に関わっている方々の希望に繋がっていくことでしょう。日頃のレッスンの成果を十分に発揮され、パフォーマンスが出来ない、世界中のダンサーの分もステージを楽しんでください。

山本裕貴 アメリカニュージャージーバレエ団ソリスト

 

私の踊っているアメリカでは、Black Live Matter(黒人人種差別)や大統領選挙などによる暴動やデモが各所で多発しています。ニューヨークマンハッタンでもガラスが割られ商品盗難の被害の為、扉やショーウィンドウにベニヤ板が設置され、殺風景なショッピング街になっています。新型コロナの影響で、レストラン内での飲食や人が密集してしまうジム、映画館、劇場などの営業の再開の目処が未だ立っていません。これによりNew York City Balletでは来年の9月までの公演中止が決定し、私が所属しているNew Jersey Balletでは活動を縮小、小さなショーをリモートで配信しています。コロナウィルスの終息と共に、発表会の成功と、今後益々すばらしいご活躍をされることを心よりお祈りいたします。

石川龍之介 チェコ国立ブルノバレエ団

 

ヨーロッパの僕のいるチェコでも1日の感染者数が1万人を超える日々が続き、在籍しているNational Ballet Brnoでも10月から年末まで3か月の公演中止が決定されました。現在は年明けに予定されている公演に向けていつでもお客さんのいる舞台に戻れるよう、1日でも早い復帰を信じて新しい作品等のリハーサルをして準備を進めています。コロナの感染が拡大し始めて約1年、こんな状況だからこそ皆さんの踊るパワーで観客の皆さんを少しでも元気つけられると信じています。

山田夏生 ドイツドレスデンバレエ団

 

ドイツ、私が踊っているドレスデンでは11月一杯全てのイベントがキャンセルになってしまいましたが、今は12月のくるみ割り人形の舞台に向けてリハーサルをしています。有難いことに今回クララのリハーサルは世界的なスターダンサーでもあるマルセロゴメス(元アメリカンバレエシアタープリンシパル)がバレエマスターとして担当して下さっていて、テクニックは勿論、今までとは違った視点からのクララという一人の女の子の役作り、作品の解釈の仕方で毎日勉強の日々です。コロナというこの状況下で、バレエ団の12月の舞台もまだまだどうなるのか分かりませんが、今は先を見据えるよりも、今まで以上に1日1日のリハーサルを大切に過ごしています。日本でもまだまだ油断出来ない日々が続いているようですが、皆さんお身体に気を付けてお過ごしください。舞台の成功をお祈りしています。

関理沙子 ポーランド・ポズナングランドシアター ドゥミソリスト

 

私が踊っているポーランドでは、コロナウィルス感染拡大に伴い、厳しい行動制限がされています。が、オンラインでの舞台も予定されております。日常が当たり前でなくなった今、どのような形であれこうしてバレエを踊らせて頂き、お客様に届けることができることに感謝です。またこうして大好きなバレエを職業とするまで指導して下さった先生方、周りの方々に、この思いを伝えられるように、さらに努力してまいります。

高田柾 ブルガリア ルセ オペラ劇場バレエ団 ソリスト

 

ブルガリアのルセの劇場で働いている高田柾です。僕が働いている劇場では、コロナの影響により急遽パフォーマンスが中止になったり、クラスが出来なかったりで大変ですが、日々クラスが出来ることや舞台に立てることの喜びを実感しています。この状況下の中、先生方や生徒の皆さん、後援会やスタッフの方々も大変だと思いますが、関わる全ての方々の努力が報われるよう心より応援しています。

東 真帆 パリ・オペラ座バレエ団契約団員

 

私は今、パリオペラ座バレエ団で契約ダンサーとして、12月から予定されているラ・バヤデールのリハーサルを行っています。コロナ禍でフランスは11月現在、外出制限を強いられています。先が全く見えない状況の中で、少しでもバレエという芸術で人々に幸せを届ける事が出来るように、パリオペラ座では、公演が出来ない場合でも舞台映像をオンライン配信するなどの検討をしています。劇場でたくさんのお客様の前で踊り、拍手をいただける日が早く訪れることを願っています。出演される皆さんに舞台で踊れる幸せを感じて欲しいです。

下形亮人 ベルギー王立アントワープジュニアバレエ団

 

僕は現在ベルギーのアントワープジュニアバレエ団でクラシックをはじめ、ネオクラシックやコンテンポラリーなどの作品の練習に励んでいます。最近ベルギーでは新型コロナウィルスの新規感染者は1日に2万人。ベルギー政府は簡易的なロックダウンをベルギー全土に呼びかけました。その影響を受け、僕の通うジュニアバレエ団は二度目の閉鎖。オンラインでの練習となり十分に身体が動かすことが出来ず、いつも動きたくて動きたくてうずうずしている毎日です。僕と共にジュニアバレエ団に通う生徒たちにとって今年はオーディションの年でもあり、皆がそれぞれの道を歩むために日々練習を積む重ねていかねばなりません。ジュニアバレエ団が閉鎖したことによりそういったこともままならない状況ではありますが、先生方は親身になって家で何が出来るかを考え、僕たちが今できる精一杯のことをしてくださいます。日本の新型コロナウィルス感染者も増えていると聞きました。このような大変な時期の中でありながらも練習を積み重ね頑張ってきたことに誇りを持ち、それらを十分に発揮して素晴らしい舞台を作りあげてください。僕もまた皆さんと踊れる日を楽しみに頑張りたいと思います。

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